石垣島にも新型コロナウイルスの集団感染発生の疑い。
独自の緊急事態宣言発出とのニュースが。

今日の一冊は、

『沖縄文化論』岡本太郎著 中公文庫
okinawabunka_book

以下抜粋。

沖縄には【美ら瘡(ちゅらかさ)】という面白い言葉がある。
天然痘のことだ。
(中略)
災いとか伝染病を美称で呼ぶのは、なるほど、ひどく矛盾のようだが、かつての島の人には切実な意味があったに違いない。

☆恐ろしいからこそ大事にする☆

(中略)
強烈に反発し、対決して打ち勝つなんていう危険な方法よりも、うやまい、奉り、巧みに価値転換して敬遠して行く。
無防備な生活者の知恵であった。

災いを慇懃に扱って送り出す

様々な事象に対する沖縄の人々の姿勢には、このチュラカサ思想の伝統が息づいていると岡本太郎は言うのだ。