終戦記念日。
終戦から75年となる。

民間人ではあったが、戦時中に技術者として一人朝鮮半島へ渡っていた母方の祖父は、敗戦後の混乱の中、命を落とす。
命からがら帰国した同僚が遺髪を届けてくださったのだが、その方も栄養失調で失明されていたそう。
日本全国、どの家庭にも、このような話は何かしら残っていると思う。
それが、あの戦争。

都市という都市が、爆撃で焼け跡になってしまった。
日常が凄烈な戦場となってしまった。
それがあの戦争だ。

家を焼かれ、財産を焼かれ、夜も、朝も、日なかも、飢えながら、生きてきた。

戦争を指導した人や経過については、正確な記録が残されているが、市井の人々の生活の記録はあまり残されていない。

今日の一冊は、

『戦争中の暮らしの記録』 暮らしの手帖社
kurashi