いきなりなんだけど…
1969年2月9日(日)1日の出来事を庄司薫という青年の目で描いた作品が『赤頭巾ちゃん気をつけて』
第61回芥川賞受賞作品。
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1968年から燻っていた東大紛争。
学内に警視庁機動隊8個隊が投入されて、1969年1月18~19日の安田講堂攻防戦で終止符を打つ。

物心荒廃

を理由に、その年の入試は中止。
学校群導入前最後の年となる日比谷高校3年生の薫君は東大を受験することが出来なくなる。
かつて、名門日比谷高校は毎年東大へ200名合格の実績を誇っていた。

☆目標の喪失☆

この作品は映画化されており、主人公の薫君を演じたのはやはり日比谷高校出身の岡田裕介。
東映社長の長男が東宝映画で俳優デビューしたわけ。
岡田裕介氏はプロデューサーを経て東映会長になるのだが昨年71歳で亡くなった。
追悼番組で内田も映画を観た。
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映画の中で、薫君の兄である東大法学部生を演じていたのは中尾彬。
そう、『翔んで埼玉』壇ノ浦百美の父 笑

何のために東大で学んでいるのさ?という薫君の問いに

みんなを幸福にするにはどうしたらよいのかを考えるためかな

と答える。

☆可能性の追求を妨げられない事が幸福☆