次年度の教材作成や模試作成、オンライン教材の作成とバタバタしている。 
夜の方が作業がはかどるので、就寝は午前2時になることも。
授業のない日は目覚まし時計に頼らずに好きなだけ寝るので、気づいたら朝9時。
そして、

気づいたら夜

黙々と作業をしていると腰が痛くなるし、ストレスも抱えることとなる。
受験勉強やテレワークの辛さを少しだけ感じる日々。

☆やはり、人との繋がりが必要☆

今日の一冊は

『海炭市叙景』佐藤泰志著 小学館文庫

佐藤泰志は、1949年函館生まれ。
5回芥川賞候補になったが、結局受賞せずに、1990年秋、41歳で自殺。
以後、全作品は絶版になっていたのだが、17年後に再評価の声が上がり、
この作品や『そこのみにて光輝く』等は映画化されている。
『そこのみにて光輝く』は、綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉が出演しているので、わかるのでは?

海炭市叙景』は、加瀬亮、谷村美月、小林薫で映画化されている。
未完のチェーンストーリー。
架空の地方都市である海炭市(かいたんし)に住む人々の暮らしを描いた短編集。

2016年大阪大学現代文で『まだ若い廃墟』の冒頭部分が出題されていて、

海と炭鉱、それに造船所と国鉄(今のJR)しかない街だ

と、元旦にロープーウェイ山頂から徒歩で降り、いつまでも麓に辿り着かない兄に海炭市を語らせている。
麓の待合室で6時間待つ妹。
兄妹2人暮らし。
兄の勤める炭鉱は閉山し、2人共無職。
社会の中で孤立する2人。

21年度北九州予備校の後期テキストの大トリがこの問題だった。
旧帝国大学特有の構造を学べる。

内田の『海炭市叙景』は、有隣堂のピンクの文庫カバーに包まれている。
多分、横浜に行った時に買ったんだろうね。