前回紹介した『颶風の王』。

著者である河﨑秋子氏は、北海道で羊飼いをしながら執筆活動をなさっているらしい。
北海学園大学出身。
チーム・ナックスで、本作をドラマ化して欲しい 笑

短文を繋ぐ文体が、内田は好き。

記憶に耽溺して生きられるほど、ここ根室は楽な土地ではない。

みたいな。

明治時代の東北地方。
庄屋の娘・ミネと小作農・吉治の身分違いの秘密の恋。
身籠ったミネは吉治と駆け落ちするが、やがて吉治は追手に殺される。
吉治の愛馬・アオに乗ってミネは逃げ延びようとするが、雪崩に巻き込まれて洞穴にアオと閉じ込められてしまう。
餓死寸前。
脚を折り動けないアオのために、自分の髪の毛を食べさせてやるミネ。
お腹の子のために、衰弱するアオの肉を食べるミネ。

一月後に保護されるミネは精神を病んでいた。
だが、お腹の子は無事に生まれて捨造と名付けられて小作農に養子に出される。
その青年が北海道・根室に渡るのだ。

そこから150年の物語。
制御出来ない(オヨバヌ)自然と共に生きていく人間の苦悩と喜びを描いたもの。
是非、読んで欲しい!

今日は、ダービー。
武豊53歳が6度目のダービージョッキーに☆