北九州予備校小倉駅校で行われている直前講習7期に出講中。
今夜は、女子寮である蛍雪寮へ激励に行った。
国公立前期試験の発表はまだなので、最悪の事を考えて後期試験対策に余念のない生徒達。

最悪の事を想定しておくと、最悪の事は来ない!

さて、2月19日に書いた東大紛争。
機動隊を指揮した佐々淳行氏の書いた『東大落城』が絶版となっているので、今日の一冊は学生サイドから書かれた『安田講堂1968-1969 』中公新書 島泰三著
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著者は、下関西高校より東京大学理学部に進学。
在学中に東大紛争に参加して、安田講堂に籠城。
懲役2年。
京都大学で理学博士号を取得。

安田講堂内にあった落書きに触れた一節がある。

連帯を求めて孤立を恐れず

力及ばずして倒れることを辞さないが

力尽くさずして挫けることを拒否する

この落書きを前に筆者も決戦の前に何か一言書きたいと願う。(本書242ページ)

あたかも祭りの朝に、農夫が野良を見に行くように

フリードリヒ・ヘルダーリンの詩の冒頭をドイツ語で記すのだが、自身の言葉ではなかったので、そこでやめるわけ。
善悪は別として、信念に沿った行為を実行する前の高揚感を伝える場面。