国公立大学二次試験一日目。

お疲れ様。
今日も眠れない夜を送る受験生に何か一つ話をしょう。

NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』は、実業家・佐々木八十八の娘が主人公。
佐々木八十八をドラマでは、生瀬勝久が演じている。
彼と大阪商業会議所で同時代に活躍した一人が山本顧弥太。
佐々木八十八は住吉に、山本顧弥太は芦屋に豪邸を所有していて。
昭和20年8月の空襲で、それらの豪邸は焼失している。

その山本顧弥太邸に飾られていたのが、フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホの『ヒマワリ』!!!!!
豪邸とともに焼失(涙)

つい最近、その複製画を観たのよ。

昭和9年に武者小路實篤ら白樺派の人々に頼まれて2万円(現在の価値だと2億円)で山本氏が購入したもの。
7点描いたとされるヒマワリのうち、2番目のものだそう。
白樺派による美術館作りが頓挫して山本邸に置いてあったのね。
一般に幻のヒマワリとか、芦屋のヒマワリと呼ばれているもの。
2015年に名探偵コナン映画シリーズ<業火の向日葵>でモチーフに用いられたので、知ってる人も多いのでは・・・。

武者小路實篤が1911年『白樺』に発表した詩が次のもの。

バン・ゴッホ

バン・ゴッホよ
燃えるが如き意力をもつ
汝よ
汝を想ふ毎に
我に力わく
高きにのぼらんとする力わく
ゆきつくす處までゆく力わく
ああ、わきつくす處までゆく力わく

ゴッホの絵画についての熱い思いが伝わる。

西新宿にある東郷清児記念 損保ジャパン日本興亜美術館には、ファン・ゴッホの描いた本物のヒマワリが展示してある。
こちらは、バブル期に58億円で購入されたもの。